ジュエリー用語集
ホワイトゴールド/white colored gold
「ホワイトゴールド(White Gold)」とは、割り金によって白色に仕上げられた金合金の一種で、プラチナに似た白色の金属として広く使用されています。ホワイトゴールドは、金にパラジウム系やニッケル系の割り金を加えることで白みを出し、一般的に750(18金)や585(14金)の品位で使用されます。ホワイトゴールドは一時期プラチナの代用品と見なされていましたが、現在では白色地金のトレンドが高まるにつれ、純白に近い「白い金」として再評価されています。
ホワイトゴールドは、「WG」の記号で表され、和名では「白色金」とも呼ばれます。
ホワイトゴールドの成分と特徴
- 割り金:ホワイトゴールドは、金に銀白色のパラジウムやニッケルを加えることで白色に仕上げられます。パラジウム系割り金は柔らかく、温かみのある白色が特徴で、ジュエリーの加工に適しています。ニッケル系割り金はより硬度が高く、耐久性が必要なジュエリーに向いていますが、アレルギーを引き起こす可能性があるため、最近ではアレルギー対策が施されることが多いです。
- 色合い:ホワイトゴールドの色は、金属白色からわずかに灰白色を帯びることが多く、そのため純白を求める場合には、ロジウムめっきが施されることが一般的です。ロジウムめっきにより、白さと輝きが増し、変色防止の効果も得られます。
ホワイトゴールドの定義と基準
日本ジュエリー協会(JJA)は、2004年11月にホワイトゴールドの定義を次のように定めました。
- ホワイトゴールドは、本体が自色(地金の本来の色)系の金合金を指す。
- めっきの色を基準にホワイトゴールドと称することはできない。
さらに、ホワイトゴールドの色の範囲は、色差計を使ったLab方式で計測された数値に基づき、以下の基準に従って定義されています。
- ロジウムめっきの基準値(L*=87.55, a*=-1.13, b*=12.68)を元に、数値変換で算出された範囲内の色調(ΔE0からΔE14)に収まるものをホワイトゴールドとみなす、と定められています。