ジュエリー用語集
三色性/Trichroism
「三色性(Trichroism)」とは、宝石が異なる方向で3つの異なる色を示す現象で、多色性の一種です。三色性は、結晶の三軸(主軸と側軸など)のそれぞれの方向によって光の吸収が異なるために生じます。
このため、宝石を異なる角度から観察すると、それぞれの軸に沿って異なる3つの色が見られ、非常に豊かな色の変化を楽しむことができます。
三色性が見られる代表的な宝石
- タンザナイト:青、紫、赤褐色の3色が見られ、見る角度によって異なる色が現れ、宝石の奥深い輝きを楽しむことができます。
- アイオライト:青、紫、褐色の色合いが見られる三色性を持ち、特に視点によって多彩な色変化が楽しめる宝石です。
- カイヤナイト:青や緑、黄褐色の三色が見られ、角度により色が変化することで個性的な美しさを持っています。
三色性の評価と価値
三色性は、複数の色が明確に見えるため、宝石の魅力を引き立てる重要な要素とされています。角度によって異なる色合いを楽しめるため、視覚的な豊かさが増し、三色性の宝石は特にジュエリーとしての価値が高まります。三色性の色の変化が鮮やかであればあるほど、宝石の美しさが際立ち、希少性も評価されます。