ジュエリー用語集
水晶/ Rock Crystal(Quartz)
水晶は、無色透明のクォーツ(石英)を指す変種名で、宝石としてだけでなく、古代から神秘的な力を持つと信じられてきた鉱物です。
和名では「水精(すいしょう)」とも呼ばれ、その名の通り透明感のある清らかな外観が特徴です。
特徴
- 和名:水晶(すいしょう)
- 鉱物名:クォーツ(Quartz)
- 化学組成:SiO₂(二酸化ケイ素)
- 結晶系:六方晶系
- 物理特性:
- モース硬度:7(耐久性が高く、ジュエリーに適する)
- 比重:2.65
- 屈折率:1.544〜1.553
- 光沢:ガラス光沢
生成と分類
生成過程
- 低温水晶(α水晶):
- 形成温度:573°C以下
- 通常の六角柱状結晶。
- 高温水晶(β水晶):
- 形成温度:573〜870°C
- 六方両三角錐面を持つ特殊な結晶形。
色と分類
水晶は無色透明以外にも多彩な色合いを持つ変種があり、色や透明度によって以下のように分類されます:
- 無色透明:
- ロック・クリスタル(Rock Crystal):純粋な無色透明。
- 紫色:
- アメシスト(Amethyst):鉄分による発色。
- 黄色:
- シトリン(Citrine):加熱処理で得られる場合も多い。
- 茶褐色:
- スモーキー・クォーツ(Smoky Quartz):放射線による発色。
- 緑色:
- グリーン・アベンチュリン(Green Aventurine):クロムを含む場合もある。