ジュエリー用語集
プラチナ/platinum
「プラチナ(Platinum)」は、白金族に属する代表的な貴金属で、金と並び宝飾品素材として高い評価を受けています。
重白金に分類され、やや暗めの白色と独特の光沢が特徴で、金に次いで装飾品に使われる機会が多い金属です。
プラチナは、白金族特有の強い耐久性と高い耐化学性を持ち、950、900、850の品位(純度)が主にジュエリーで使用されています。
日本市場ではプラチナ宝飾品の生産量・消費量が世界一を誇る長い歴史があり、近年では東南アジアや欧米においてもデザインや技術が進化し、需要が増加しています。
プラチナの成分と特徴
- 白色の光沢と色調:プラチナは白色系の金属で、わずかに暗みを帯びた白色が特徴です。
可視光線の紫波長444nmでは55.2%、赤波長680nmでは67.6%といった反射率があり、輝きが控えめで、シックな印象を与えるため、高級感のあるジュエリーに適しています。
ロジウムめっきと異なり、プラチナそのものが白色を持つため、変色がほとんど起きず、長年にわたり美しさを保つことができます。 - 加工性:プラチナは硬さを保ちながらも柔軟で加工しやすいため、細かな細工や複雑なデザインが可能です。
ただし、やや軟らかいため、傷がつきやすい場合があり、割り金の種類によっては切削性が低下することもあります。
そのため、プラチナ合金はジュエリーの種類や用途に合わせて、異なる割り金が使われることがあります。