ジュエリー用語集
コーネルピン/Kornerupine
コーネルピン(Kornerupine)は、無色、黄色、緑、暗緑、緑褐色、黒色などの色調を持つ透明または半透明の鉱物で、ガラス光沢を持つ宝石です。
その名前は、デンマークの地質学者アンダース・ニコライ・コーネルップ(Anders Nicolai Kornerup)にちなみます。
日本には古くから輸入されており、クリソベリル・キャッツアイの代用品として利用された歴史があります。
特徴
- 色合い:
無色から黄色、緑、暗緑、緑褐色、黒色まで幅広い色を持つ。 - 光学特性:
- 結晶構造:
斜方晶系に属し、しばしば柱状や板状の結晶形で産出されます。 - 物理特性:
- モース硬度:6~7
- 光沢:ガラス光沢
- 比重:約3.28~3.35
- 化学組成:
コーネルピンは複雑な化学組成を持ち、アルミニウム、ケイ素、マグネシウムなどの酸化物を含みます。
シャトヤンシー効果と代用品としての歴史
コーネルピンは、その光学的特徴であるシャトヤンシー効果によって、かつてクリソベリル・キャッツアイの代用品として使用されていた時代がありました。特に、半透明の緑や緑褐色の石が、キャッツアイ効果を示すことで知られています。
主な産地
コーネルピンは世界各地で産出されますが、以下の産地が特に有名です:
- スリランカ:高品質の緑色や緑褐色の石を産出。
- マダガスカル:多様な色調の石が採掘される。
- タンザニア:透明度の高い石が見られる。
- インド:古くから輸出用の鉱物として知られる。