ジュエリー用語集
インペリアル・トパーズ/Imperial Topaz
「インペリアル・トパーズ(Imperial Topaz)」は、赤みを帯びたオレンジ色(レディッシュ・オレンジ)を代表色とするトパーズの一種です。この名称は必ずしも色や産地に限定されないため、さまざまな色合いのトパーズにも「インペリアル」の名が用いられることがあります。
色の多様性
インペリアル・トパーズは、レディッシュ・オレンジやピンクがかったオレンジのほか、黄色、ピンク、ゴールデンカラーなども含む場合があります。特にピンク色や赤みを帯びたトパーズは、非常に希少で高価とされ、ジュエリーとしても人気が高いです。
JJA/AGLの定義
JJA(日本ジュエリー協会)およびAGL(日本宝石鑑別協会)の命名法(2004年制定)では、インペリアル・トパーズは0Hタイプのトパーズ全般を指すと定義されています。0Hタイプとは、クロムを含有し、クロムイオンが発色原因となっているトパーズであり、この定義に従えば、褐色や黄色のトパーズもインペリアル・トパーズに含まれることになります。
国際的な定義
国際的にはインペリアル・トパーズの定義は明確に定まっていませんが、一般的には赤みを帯びたオレンジ色やピンク色のトパーズを指すことが多いです。ただし、黄色や褐色のトパーズも含むことがあるため、地域や市場によって認識に違いが生じる場合があります。
特徴
インペリアル・トパーズはガラス光沢を持ち、特に透明度の高いものはジュエリーとして高い人気を誇ります。光を反射する美しい輝きがあり、カットによってその輝きがさらに際立ちます。
産地
インペリアル・トパーズの主要な産地は、ブラジルのミナスジェライス州をはじめとする南米の特定地域です。特にブラジル産のインペリアル・トパーズは高品質で知られており、その希少性と美しい色合いから宝石市場で高く評価されています。
歴史
インペリアル・トパーズの名称は、19世紀にロシアの皇帝に献上されたことが由来とされており、そのため「帝王の宝石」とも称されています。この名を冠したインペリアル・トパーズは、歴史的な背景からも特別な価値と高貴さが感じられる宝石です。