ジュエリー用語集

品位/composition

「品位(ひんい)」とは、貴金属合金に含まれる主たる貴金属(金やプラチナなど)の割合や純度を示す指標のことで、「純度」とも呼ばれます。
品位は、ジュエリー貴金属製品の価値を評価する際に重要な要素であり、特に貴金属製品の品質や価値を左右する基本的な指標となります。
ISO(国際標準化機構)やJIS(日本工業規格)では、品位は千分率で表記されることが標準とされていますが、金の場合には、従来の「カラット(K)」表示も一般的に使用されています。

品位の表記方法と例

  • 千分率表示:ISOおよびJIS規格では、品位を千分率で表記することが推奨されており、これは貴金属の含有率を1,000分の単位で表したものです。たとえば、「750」は金が全体の75%含まれる18金を示し、「950」は95%の純度を持つプラチナ合金を示します。
  • カラット表示:金の場合には、特にカラット(K)での表示が現在も広く使われています。24カラット(24K)は純金(品位999)を意味し、18カラット(18K)は金の含有率が約75%(品位750)であることを示します。この表示方法は主に金に限られ、プラチナや銀には通常用いられません。

品位の種類と例

  • 金の品位:金の場合は、18K(750)、14K(585)、10K(417)など、品位の異なる合金が広く使われています。これにより、強度や色合い、価格が調整され、さまざまな用途やデザインに対応しています。
  • プラチナの品位:プラチナのジュエリーでは、950、900、850などの品位が一般的です。プラチナの純度が高いほど耐食性が向上し、より白く輝くため、耐久性が求められる結婚指輪や婚約指輪に多く用いられます。

品位の意味と役割

品位は、ジュエリーの品質や価値を判断するための重要な指標で、同じ素材でも品位が異なれば、強度や色味、価格が変わります。
また、品位の異なる合金は異なる耐久性や加工性を持つため、デザインや使用目的に応じた品位が選ばれます。
例えば、純金(24K)は柔らかいため日常使いには不向きですが、18Kや14Kの金は耐久性があり、ジュエリーとして使用しやすくなります。

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