ジュエリー用語集
シャトヤンシー/chatoyancy
「シャトヤンシー(Chatoyancy)」とは、宝石の表面にキャッツアイ効果(猫の目のような光の筋)が現れる現象で、別名「変彩効果」とも呼ばれます。
この現象は、宝石内部の特定の構造が光を反射することで、特定の方向に明るい線が現れることによって生じます。
シャトヤンシーを引き起こす構造としては、平行に並んだチューブ状インクルージョン、針状インクルージョン、繊維状構造、層状構造などが挙げられます。
シャトヤンシー効果は、カボションカットによって強調され、石を動かすと光の線が宝石の表面を滑るように見えるため、非常に神秘的な視覚効果が楽しめます。
シャトヤンシーが見られる代表的な宝石
- キャッツアイ・クリソベリル: クリソベリルのキャッツアイは、最も代表的で強いシャトヤンシー効果を示します。明るくはっきりとした白い光の線が現れ、宝石を動かすと線が滑るように移動し、猫の目のような独特の輝きが楽しめます。
- キャッツアイ・トルマリン: トルマリンもシャトヤンシー効果を示し、カボションカットのトルマリンには、明るい光の線が現れます。
- アパタイト: アパタイトの中には、シャトヤンシーを示すものがあり、青色や緑色のアパタイトに見られることが多いです。
- アレキサンドライト・キャッツアイ: アレキサンドライト・キャッツアイは、希少価値の高い宝石であり、「アレキサンドライト」と「キャッツアイ」という2つの特徴を併せ持つ特別なクリソベリルの一種です。