ジュエリー用語集
変色性/change of color
「変色性(Change of Color)」とは、自然光下と白熱光下で宝石の色が変化する現象を指します。
宝石が異なる光源下で異なる色合いを示すため、見る環境によって全く異なる印象を楽しむことができます。
変色性は特にアレキサンドライトに顕著に見られ、この現象は「チェンジ・オブ・カラー」とも呼ばれています。
変色性の発生原理
変色性は、宝石が特定の波長の光を異なる割合で透過することで生じます。
アレキサンドライトの場合、赤色と青緑色の光をほぼ等量に透過する性質を持つため、自然光(青緑の波長を多く含む)では青緑色、白熱光(赤い波長を多く含む)では赤色に見えることが特徴です。
かつては「アレキサンドライト・タイプ」とも呼ばれていましたが、現在では「変色性」や「チェンジ・オブ・カラー」という名称が一般的です。
変色性が見られる代表的な宝石
- アレキサンドライト:変色性の代表で、自然光下で青緑色、白熱光下で赤色に変化します。
- ガーネット(ウマバライト):自然光下で緑がかった色から白熱光下で赤紫に変わるものがあり、変色性を示します。
- サファイア:変色性を持つものは稀ですが、光源に応じて青から紫色へと色が変わるサファイアもあります。
変色性の評価と価値
変色性が強く、異なる光源下での色の変化が明確であるほど、その宝石の価値は高まります。
変色性のある宝石は、光の変化によって違う表情を楽しめるため、ジュエリーとしての魅力や希少性が非常に高く評価されます。