ジュエリー用語集
アメトリン/ametrine
「アメトリン(Ametrine)」は、アメシストの紫色とシトリンの黄色を併せ持つ二色のクォーツで、和名では「紫黄水晶」とも呼ばれます。
アメトリンは、一つの結晶に紫と黄色の両方が見られる独特の色合いを持ち、「パーティーカラード・クオーツ」や「バイカラー・クォーツ」とも呼ばれることがあります。
アメトリンの産地と天然性の証明
アメトリンの天然産は非常に希少で、現在確認されている唯一の天然産地はボリビアのアナイ鉱山のみです。
以前は市場に出回るアメトリンは全て合成だと考えられていましたが、1993年にボリビア産の天然アメトリンの存在が科学的に証明されました。
それ以降、天然のアメトリンが存在することが広く知られるようになりましたが、依然として市場にはロシア産の合成アメトリンも出回っています。
アメトリンの特有の色は、結晶内部の温度差によって一部がアメシスト、他がシトリンに変わる現象によって生まれます。
アメトリンの価値と用途
アメトリンの美しい二色は、そのユニークさから宝石として高い人気を誇ります。紫と黄色のグラデーションが一つの宝石の中で見られるため、ジュエリーとしての魅力が非常に高く、特に一石で複数の色を楽しめるため、パーティーシーンや特別な場面にふさわしいジュエリーとして愛されています。また、アメトリンは、アメシストの精神安定効果とシトリンの幸福を引き寄せる効果が組み合わさった石とされ、身に付けることでバランスを保つお守りとしても人気があります。