ジュエリー用語集
アゲート/agate
「アゲート(Agate)」は、縞模様を持つカルセドニーの一種で、和名では「瑪瑙(めのう)」と呼ばれます。
アゲートは、層状に色が異なる縞が特徴であり、カルセドニーの一種でありながら、その独特な模様から他のカルセドニーとは異なる魅力を持っています。
日本ではしばしば「カルセドニー」の総称として用いられることも多く、色やインクルージョン(内包物)、透明度に応じて様々な種類に分類されます。
アゲートの種類と分類
アゲートには、色調や内包物の特徴によっていくつかの分類があります。代表的なものとして以下の種類が挙げられます:
- サードオニクス:茶色と白の縞模様を持つアゲートで、しばしば層状に異なる色が交互に現れます。
- モス・アゲート:緑色や茶色のインクルージョンがモス(苔)のように見えるため、この名前が付けられています。通常は透明から半透明で、自然の風景を彷彿とさせる模様が魅力です。
- ファイヤー・アゲート:虹色の光沢を持つ珍しいタイプで、内部の層状構造が光を反射して独特の輝きを生み出します。
アゲートの処理と加工
アゲートは、元々の色合いや模様を鮮やかにするために着色処理が施されることが多くあります。この着色処理は、アゲートの多孔質な性質を利用して染料を染み込ませる方法で行われ、色彩豊かなジュエリーとして仕上げられることが多いです。
アゲートの結晶構造と特徴
アゲートの結晶は、潜晶質と呼ばれる微細な結晶が集まった構造で、個々の結晶が肉眼では見えないほど小さく密集しています。
この構造により、アゲートは高い耐久性と硬度を持ち、ジュエリーや彫刻の素材としても広く利用されています。