ジュエリー用語集
カーネリアン/carnelian
カーネリアン(Carnelian)は、赤色系で半透明のカルセドニーに分類される宝石です。
その美しい赤色は、天然の状態に加え、加熱処理や着色処理によって強調される場合があります。
和名は「紅玉髄(べにぎょくずい)」と呼ばれ、古代から護符や装飾品として広く使用されてきた歴史があります。
別名「コーネリアン(Cornelian)」とも呼ばれ、サウジアラビアのメッカ近郊で産出される赤褐色のものは「メッカ・ストーン」という別称を持ちます。
カーネリアンの特徴
- 色合い: カーネリアンは、赤色から橙色までの濃淡を持ち、鮮やかな色合いが特徴です。色は鉄分を含むことによるもので、加熱によってさらに赤みが強調されることがあります。
- 透明度と光沢: 半透明で、滑らかな表面がガラスのような光沢を持っています。
- 構造と鉱物学: 鉱物学的にはクォーツ(石英)の一種で、潜晶質石英に分類されます。
歴史と文化的背景
カーネリアンは古代エジプトやメソポタミア文明において重要な役割を果たしました。
ツタンカーメンの遺跡からは、加熱処理を施されたカーネリアンが発見されており、当時の高度な技術を示しています。また、イスラム文化では「メッカ・ストーン」として、宗教的な意味合いを持つこともあります。
処理と加工
カーネリアンの赤色を際立たせるために、加熱処理や染色処理が行われることが一般的です。これにより、色の均一性や美しさが向上しますが、天然の色合いを持つカーネリアンは特に希少とされます。
主な産地
- インド:高品質のカーネリアンの主要産地で、特にオレンジがかった赤色が特徴的。
- ブラジル:鮮やかな赤色のものが産出される。
- ウルグアイ:濃い赤色のカーネリアンで有名。