ジュエリー用語集
アマゾナイト/amazonite
「アマゾナイト(Amazonite)」は、明るい青色、青緑色、緑色を持つ不透明な宝石で、マイクロクリン(微斜長石)の変種として知られています。
アマゾナイトの特徴的な色合いと、石の表面に見られる白色の格子模様が特有の美しさを引き立てています。和名は「天河石」と呼ばれ、その名前の由来は、かつてアマゾナイトがアマゾン川流域で発見されたと考えられていたことにちなんでいますが、実際にはアマゾン川流域では産出しません。
アマゾナイトの発色と構造
かつてアマゾナイトの青緑色は銅の含有によるものと考えられていましたが、現在では鉛のイオンによる色中心が原因であることが確認されています。
鉛のイオンが構造に影響を与えることで、独特の青緑色を生み出しているのです。アマゾナイトは、三斜晶系の結晶構造を持ち、石の表面に白い模様が交差する格子状の模様が見られることが多く、見た目に特徴的なパターンを持つことからジュエリーや彫刻品として人気があります。
アマゾナイトの主要産地と価値
アマゾナイトの主要な産地はロシアやアメリカで、特にアメリカのコロラド州産のものは高品質で知られています。ロシア産のアマゾナイトも鮮やかな青緑色を持ち、ジュエリーとして人気が高いです。色の鮮やかさと模様の美しさが評価基準となり、濃い青緑色のものや、格子模様がはっきりとしたものほど価値が高まります。