ジュエリー用語集
アイオライト/iolite
「アイオライト(Iolite)」は、帯紫青色、青色、帯褐青色など、透明から半透明のガラス光沢を持つ宝石で、強い三色性を示す特徴を持っています。
アイオライトの名前は、ギリシャ語で「紫色」を意味するiosに由来しています。
日本では3月の誕生石として知られる宝石です。
特に、赤みを帯びたものは「ブラッド・ショット・アイオライト」とも呼ばれ、独自の色彩が評価されています。
アイオライトは多くの別名を持ち、スタイン・ハイライト、ダイクロアイト、ジョライト、バイオレット・ストーンなど、さまざまな名称で知られています。
また、宝石業界においては「スパニッシュ・ラズライト」や「ウォーター・サファイア」などのフォールス・ネーム(誤称)で販売されることもありますが、これらは正確な名称ではありません。
アイオライトの鉱物学的特性
鉱物学上では、コーディエライト(Cordierite)という名称が用いられ、和名では青石(きんせいせき)と呼ばれています。
アイオライトは、斜方晶系の結晶構造を持ち、屈折率はa 1.522~1.558です。
異なる角度から見ると色が変わる三色性が強く、紫青、青、褐色などの異なる色が観察できるため、宝石を動かすとさまざまな色合いが楽しめる魅力的な宝石です。
アイオライトの価値と評価
アイオライトは、その鮮やかな色合いと三色性から、ファッションジュエリーとして人気があります。特に透明度が高く、鮮明な青色を持つものほど価値が高いとされます。三色性のある宝石は少なく、アイオライトはその特徴から独自の美しさを持つ宝石として愛されています。