ジュエリー用語集
インゴット/ingot
「インゴット(Ingot)」とは、一定の質量と形状を持つ金、銀、プラチナなどの貴金属の塊で、主に取引や投資、貴金属の保管・資産運用などに使用される標準化された形状の金属を指します。
インゴットには、資産価値を証明するための重要な情報が刻印されており、次の4つの刻印が一般的です:
- 質量:インゴットの重量(例えば、20g、50g、100g、1kgなど)。
- 溶解業者マーク(メルターマーク):インゴットを製造・溶解した業者を示す刻印。
- 品位:金やプラチナなどの純度を示す表示。通常、千分率で表されます(例:999.9など)。
- インゴット番号:固有の番号で、取引や資産証明の際に使用されます。
インゴットの種類と用途
- 取引用インゴット:主に資産としての価値が認められるため、金・銀・プラチナのインゴットは金融市場での取引や個人の資産運用に広く用いられています。品質が保証されたインゴットは、流通が容易で、投資家に人気です。
- コインバー(Coin Bar):金やプラチナのインゴットのうち、20g以下の小型の塊状のものを特に「コインバー」と呼ぶ場合があります。小型で流通しやすく、個人の投資やギフト用途にも適しているため、小規模な投資家にも人気です。
- 加工用鋳塊:インゴットはまた、貴金属の溶湯を鋳型に注ぎ込んで製造された加工用の鋳塊としても使われ、ジュエリーや工業製品の素材として利用されます。この加工用インゴットは、加工のしやすさを考慮して製造されており、製品化の前段階として重宝されています。